四十肩・五十肩の原因・症状・治療について|注射一発で治る?|もやもや血管のカテーテル治療とは

四十肩や五十肩の辛さは、経験した人じゃないとわからないと思います。「肩が上がらない」、「肩から腕にかけて痛い」などの症状ですが、自分が一番辛かったのは痛くて夜眠れなかったことです。

四十肩や五十肩は、ある日突然起きる場合と、じわじわと来る場合とあります。自分は数年前に、ある日突然発症を経験しました。そして最近、じわじわ症状進行の方で再発してしまいました。両方を体験しているわけです。

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非常に辛い四十肩・五十肩の症状

ウィキペディアによると、「肩に痛みと運動障害があり、年齢が40歳以降であり、明らかな原因がないものを四十肩または五十肩と呼ぶ」とあります。

四十肩と五十肩とは発症年齢の差で呼び方が違うだけで、同じ症状です。(以降、五十肩と記述します)

また、英語では「frozen shoulder(フローズンショルダー)」呼ぶらしく、まさに「凍った肩」というように、肩の関節部分が固まってしまい動きが制限されてしまいます。これは、肩の関節の周りを包みこんでいる関節包に何らかの原因で炎症が起きたことで関節包が硬くなり(硬縮)、肩の可動範囲が狭くなっているからです。

髪の毛を洗う、電車のつり革につかまる、洋服を着替える、寝返りを打つ、など、日常生活のあらゆる場面で不自由を感じます。

特に、つまずいたりした時など咄嗟に痛い方の肩を動かしてしまうことがありますが、その際の激痛は想像を超えるものがあります。本当に涙が出そうになります。

症状の程度ですが、軽症で済む場合と重症化する場合がありますが、その違いの仕組みもはっきりしていません。片方の肩だけで終わる場合と、あとからもう片方の肩も発症してしまう場合とがあります。

個人差がありますが、症状が始まってからピークまで数ヶ月、ピークの期間は数週間続き次第に和らいでくる、というのが一般的なパターンです。

発症の原因

五十肩発症の引き金となる関節包の炎症の発生原因についてはまだよく解っていないません。加齢に伴うことと、肩の関節や筋肉、肩周辺組織の酷使などが炎症を引き起こすのではないかと考えられています。

また、これらの直接的要因に加えて、普段の生活習慣やストレス、ホルモンバランスの変化といった間接的要因が重なることでも発症の原因になるとも言われています。

治療方法

一般的な治療

五十肩は放っていても自然に治る、と言われます。自分の場合も、最初に発症して診てもらった病院では、「五十肩にすぐに効くような特効薬があるわけではなく、気長に治していくしかないんですよね」と言われ、正直愕然としました。

そうは言っても通常、整形外科などでは、湿布、温熱治療、電気治療、マッサージ等の治療が行われます。痛みの程度により鎮痛剤が処方されます。

また、何もせずとも自然に治ることは治るが、治った後に肩の運動障害が残ってしまう場合があるとのことです。つまり、肩の腱板の周囲の組織が癒着してしまい、肩の動きが悪くなってしまうというのです。それを防ぐためには、以下のリハビリを行います。

① お風呂で体が温まった際に、首から肩にかけマッサージをする。

② 無理のない範囲で肩を回したり、腕を上げたりのストレッチ運動をする。

③ コッドマン体操をする。(アイロンのような重さのものを手に持ち、振り子体操をする)

注射による治療

患部へのヒアルロン酸もしくはキシロカインの注射を打ったりする場合もあります。

自分の知り合い(50才台男性)で五十肩にかかった人がいましたが、注射一発で治ったそうです(注射はキシロカインとのこと)。その人は、いわゆる肉体を使った仕事をする人なので、仕事に支障をきたして困る、な旨のことをうったえたら注射を打ってくれたそうです。

その話を聞いていたので、自分も同じように注射を打ってくれるよう頼みましたが、難色を示され結局打ってくれませんでした。必ず効き目があると断言できないことと、場合によっては副作用もあり得るとのことで、あまり勧めないのかもしれません。

しかし、これは推測ですが、注射一発で治ってしまったら通院治療が不要になってしまい、病院からするとビジネスにならないからかな、なーんて勘ぐったりもしています。これはあくまで推測ですので。

それはさておき、痛みで仕事に支障をきたすような場合は注射のことを相談されてみてはどうでしょうか。

もやもや血管のカテーテル治療

先日、テレビの某健康番組で五十肩について放送していました。番組では、五十肩の名医が登場して、その先生独自の治療法を紹介していました。

まず、その先生による五十肩の原因説について。

五十肩が発症する少し前にぶつけたりして肩に損傷を負った場合、その損傷個所を治そうとして損傷個所に毛細血管(先生はもやもや血管と呼んでいる)をつくる作用があるとのこと。自然に身体に備わった機能のようです。損傷の修復が完了すると普通はそのもやもや血管は自然になくなります。ところが加齢などが原因でそのもやもや血管がなくならず残ってしまう場合があります。そして血管の周りにはりめぐらされている神経線維も残ってしまいます。この神経線維が五十肩の痛みの原因ということらしいのです。なので、もやもやを取り去ってしまえば神経線維もなくなり、痛みもひいていくというものらしいのです。

では、そのもやもやをどうやって取り除くのかというと、カテーテルを使います。腕などの血管にカテーテル入れてもやもやの手前まで伸ばします。カテーテルから非常に微細な粒をもやもやに送り込みます。微細な粒がもやもやの血管に入り込み血管を詰まらせます。そうすることによってもやもや血管に血液が届かなくなり、血管は消るということです。もやもやがなくなれば痛みの原因だった神経線維も消えていくという具合です。治療は40~50分程度で、この治療一発で治るようです。今のところ、このカテーテル治療を行っている先生は番組で紹介された先生だけのようです。

非常に画期的な治療方法だと思います。興味のある方、長引く五十肩でお悩みの方、以下のサイトをご覧になってみては如何でしょうか。

オクノクリニック(奥野院長) https://okuno-y-clinic.com/

手術による治療

上記のような治療で長期間症状が改善しない場合や、症状が重い場合などは手術を行うこともあります。

再発防止について

五十肩が治ったあとのことですが、再発を防止するためにはどうしたら良いのでしょうか。実は、回復期をどのように過ごすかがポイントになってくるのです。一度五十肩を発症してしまうと関節組織の癒着が原因で再発を繰り返してしまう可能性があるからです。

五十肩の再発を防ぐためには肩の運動はもちろんのこと、それ以外にも、悪い姿勢を正したり、生活習慣を見直したり、五十肩発生の原因そのものを取り除くことも重要です。

例えば、意識的に階段を使うようにすること、歩くようにすることなど、適度な運動を日常生活に取り入れるのがいいでしょう。

原因がはっきりしないとはいうものの、日常の悪い生活習慣の蓄積が五十肩発症につながっていくのは間違いないと思います。怠惰な生活をしていたり、ずっと偏った姿勢を続けたりするのは避けた方がいいと思います。

五十肩と似た他の病気

五十肩以外の病気で似たような症状のものがありますが、その違いは素人では判断がつきにくいです。自己判断で間違った対応をして悪化してしまわないよう、まず整形外科などの病院で診断してもらうのがいいでしょう。

腱板断裂(けんばんだんれつ)

肩腱板断裂は、転倒して手をついたり、肩を強打したときに多く発生します。50才~60才代では老化により自然に腱板が断裂してしまう場合があります。腱板とは肩の関節を安定させる働きをもった筋肉の総称です。この筋肉の一部は肩関節の骨と骨の間にはさまれた所を通っています。

これが使い過ぎによってすり切れることがあります。また老化によっても腱が弱くなり切れやすくなりますので、日常生活の中で腱板断裂がおこることがあります。

腱板断裂の症状

腱板が切れてしまうと、肩を上げるときに痛みを伴います。進行すると肩が上げられなくなり、痛みで睡眠が妨げられたり夜中に目が覚めたりします。また関節のバランスがくずれて、腕に力が入らなくなります。五十肩の症状に似ていますね。症状だけでは五十肩と区別がつきにくいです。

鍵盤断裂かどうかは、痛くない方の手で痛い側の腕を持ち上げてみれば分かるそうです。五十肩であれば持ち上げようとするとやはり痛いですが、鍵盤断裂の場合だとさほど痛みがなく持ち上げることができるそうです。

腱板断裂の診断

レントゲンでは腱板自体が映らないため、五十肩か腱板断裂かの正確な診断のためにはMRI検査が必要です。もし医師がMRIのことに触れずに五十肩と診断した場合などは、MRI検査は必要ないのか確認してみてください。

腱板断裂の治療方法

腱板の断裂部が自然に治ることはありません。リハビリなどの治療によって数ヶ月の外来通院で軽快します。リハビリでは、肩の周囲の筋肉を訓練して肩をあがりやすくします。また腱の周りにすべりを良くするためのヒアルロン酸や、痛みや炎症をおさえるための局所麻酔剤やステロイドを注射する場合があります。これらの治療をおこなっても、痛みがとれない場合や、力が入らず肩があがらない場合には、断裂部分を縫合する手術を行います。

自分の五十肩の症例について

自分の五十肩のケースをお話します。

数年前に1回目の発症しました。それこそある日突然の発症でした。朝起きて着替えようとしたときに、左肩が上がらなかったのです。正確に言うと上げようとすると強い痛みに襲われたのです。

あ、これってもしかして四十肩?(当時40歳代でした)とすぐに思いました。いつか自分にも来るかもしれないと思ってました。数日様子を見ていましたが、症状が変わらないので整形外科に行きました。やはり四十肩との診断で、5~6回通院しましたがこれと言った治療もなく、飲み薬と湿布薬をもらい肩のリハビリ方法についての指示があったぐらいでした。しかし半年ぐらいで自然に治っていきました。治り方も、けっこう唐突な印象です。ある日肩が痛くないのに気づいたのです。というのも、無意識に棚の上にあるものを背伸びして取り出していたからです。痛い方の腕で。取り出してから、あれ、今痛くなかったぞ?という具合でした。

生活習慣が原因?

最近2回目の発症をしてしまいました。2回目の場合は1回目と違い、ある日突然ではなく、じわじわと症状が進行していきました。

実は、自分は寝床についてから本を読む習慣があります。その際、決まって左向きになっていました。つまり左側が下の体勢です。場合によっては長時間ずっと同じ体勢でした。そのうち左肩や左腕が痛くなってくるので、そこで初めて多少体の向きを変えたり、右向きになったりしていました。基本的に左側が下の体勢でした。

特に休日の朝とかは、目覚めたら、寝る前の続きを時間たっぷり読むのが好きでした。そういう場合も決まって同じ体勢でした。

そういう習慣を長期間ずっと続けているうちに、左を下にして横になると最初から肩が痛い状況になってしまいました。自分としては、左向きが安定して落ち着いて読める体勢だったのですが、仕方なく右側を向いて本を読むようにしました。

しかし、寝ていない状態でも左肩を動かすと痛みを伴うようになり、腕を上にあげづらくなっていきました。またなっちゃったかなと思いましたが、前回自然治癒したような経験をしていましたので、しばらく様子を見ることにしました。そうなってくると就寝時の読書もやめざるを得ませんでした。

そのうち治っていくだろうという期待とは裏腹に、徐々に症状が悪化していきました。最終的には1回目の時よりも重症化していました。症状としては、腕が肩の高さより上にあげられなくなり、よって、服の脱ぎ着が困難、洗髪が困難、ネクタイがしめられない、など日常生活に支障をきたしました。肩周辺に常に鈍痛があり、就寝時は特に痛みを感じました。少しでも痛くない身体の向きを探したり、左腕の下に枕や畳んだタオルを当てたりしました。それでも痛みのせいで眠りが浅い日々が1カ月ほど続きました。

あまりにも症状が強いので、ネットなどで五十肩のことを調べていた中で腱板断裂のことを知り、もしかしたら腱板断裂ではないのかと不安になり整形外科医院に行きました。ただし1回目の時とは別の医院でした。

問診で、五十肩だと思うが腱板断裂も心配だと申告してみました。先生からは、X線画像を見た限りでは骨には異常はない。はっきり診断をするためにはMRIで周辺組織の状態を見てみないといけないと言われました。で、後日MRIを撮ることになりました。その結果、さいわい腱板断裂ではなくいわゆる五十肩で安心しました。

自分の治療内容と経過

初回

X線撮影。電気治療10分。温熱治療10分。飲み薬(消炎剤・痛み止め)。以上、診察・治療・薬で約3千円。電気治療、温熱治療、消炎剤のせいで、腕が動かせる範囲が多少拡大し痛みが少し和らいだ気がしました。しかしこの和らいだという感覚も、あとから思えば、治療した直後の安心感からくるものだったと思います。実際にはそう簡単には改善しなかったからです。

MRI

MRIは20分程度で終わりました。ただ仰向けになるだけで、筒状の機械の中に寝台ごとスライドしていって測定されます。ジージー、コンコン音が大きく鳴り響きますが、それだけで痛みや不快感はまったくありません。

費用は7,500円でした。病気の場合の検査なので保険適用です。3割負担とすれば、自由診療では25,000円ですかね。

その後の治療状況

前述したように、MRIの結果、腱板断裂ではないとわかったので、初回と同じような治療をすることとなりました。電気治療と温熱治療、それにリハビリ体操です。ほぼ治癒したという状態になるまでには今回は約10か月かかりました。前回より年齢が進んでいるので時間がかかったのかもしれません。あるいは、今回は症状が緩慢に進行して重症化していったので、症状緩和にも時間がかかったのかもしれません。

あと、コッドマン体操のようなリハビリ体操についてですが、早く治したい、肩の固着を防ぎたいという思いから、ちょっと頑張りすぎてしまうたことがありました。痛いのを我慢して大きめに強めに肩を動かしてしまったのです。そうすると大概あとで痛みが悪化しました。やはり無理はよくないようです。あくまでも痛くない範囲で動かすのが良いようです。

反省点

今回の原因は明らかに生活習慣に問題があったと言わざるを得ません。やはり自分の年齢を考え、あまり無茶な生活を送ってはならないなと感じました。自分が特に感じたことは、五十肩をはじめ身体のあちこちで起きている不具合は、加齢だけが原因ではないということです。偏った食生活と、寝不足と運動不足などの生活習慣の乱れが蓄積していった結果なんだと強く反省しました。

皆さんもお気を付け下さい。五十肩、辛いですよ…ホントに。

参考図書はこちら

まとめ

四十肩・五十肩の特徴

  • 四十肩と五十肩はどちらも同じ。発症年齢によって呼び方が違うぐらい
  • ある日突然発症の場合と、じわじわ症状が悪化していく場合とがある
  • 原因を特定するのが難しい
  • 加齢による肩関節や筋肉等、肩周辺組織が固化や萎縮などの変化により炎症を引起こしていると考えられている
  • 自然に治癒していくが、何もしないと肩周辺が固着して可動範囲が小さくなるおそれがある

対処法

  • お風呂で首から肩にかけマッサージをする。
  • 無理のない範囲で肩を回したり、腕を上げたりのストレッチ運動
  • コッドマン体操(アイロン体操)をする。
  • 病院での治療は、電気治療、温熱治療などがある。
  • ヒアルロン酸や、局所麻酔剤やステロイドを注射する場合がある
  • 上記により症状が改善しない場合は手術をする場合がある
  • 自己判断はしないで病院で診断してもらうこと
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