牛乳は健康に良い悪い結局どっち?|捨てがたい効果|気になるリスク

先日、テレビ番組「林修の今でしょ!講座」で「牛乳の健康効果」について取り上げていました。自分は牛乳が好きで、ほぼ毎日コップ一杯程度飲んでいます。単に好きなだけじゃなく、胸焼けでジリジリするときは、牛乳を少し飲むと緩和されるような気がしてよく飲みます。

そもそも昔から牛乳は健康によい食品・飲み物として扱われてきました。カルシウムが多く含まれているので骨が元気になる、背が伸びる、などと言われてきました。

そんな牛乳ですが、どのくらい前か忘れてしまいましたが、飲まない方がいい説が現れたことがありました。飲まないほうがいいと説いた書籍もあったと思います。

その説をすっかり信じて牛乳をまったく飲まなかった時期があります。確か半年ほどの期間だったと思います。牛乳を飲まなくなってからの体調の変化は、良くも悪くも感じられませんでした。

実は、今では普通に飲んでいますが、本当は飲まない方がいいのか、飲んだ方がいいのか、結局のところよくわかりません。いったいどちらが正しいのでしょうか。

牛乳が健康によい点、よくない点を調べてみることにしました。

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牛乳は健康によい説

まずはじめに、牛乳を摂ることはカラダによい、いわゆる性善説の方をみてみましょう。ちなみに「林修の今でしょ!講座」では牛乳性善説を唱えていました。

牛乳のいいところって、なんといっても栄養が豊富だということでしょう。真っ先に思い浮かぶのがたんぱく質やカルシウムですよね。たんぱく質やカルシウム以外の栄養素としては、脂質、炭水化物、ミネラル類、ビタミンA、ビタミンB群、などがあります。このことから、牛乳は準完全栄養食とも言われています。

牛乳の「健康によい点」について列挙してみました。

① カルシウムが豊富
牛乳100mlの中には約110mgのカルシウムを含んでいるが、ヒジキなどの他の食品に比べ吸収効率がよいため、カルシウム不足から来る骨粗しょう症予防につながる。また、カルシウムの摂取は大腸がんの予防効果が期待できる。

② 認知症の予防効果
牛乳にはグルタチオンと呼ばれる脳の抗酸化物質が多く含まれることから、牛乳をよく飲むことで脳の酸化を防ぎ、脳卒中や認知症予防に効果がある。

③ セロトニンの効果
牛乳には、幸せホルモンである「セロトニン」を作り出すと言われている「トリプトファン」というアミノ酸の一種が含まれており、リラックス効果が高いと言われている。睡眠前にホットミルクを飲むと安眠しやすいというのは、このセロトニンの効果。

④ ラクトースの効果
牛乳は「ラクトース」と呼ばれる成分が含まれているが、ラクトースには緩やかな下剤作用があることから便秘の解消に効果ある。

上記②の認知症の予防効果についてですが、「林修の今でしょ講座」でも牛乳の健康効果として認知症の予防効果を説いていました。ある調査で、牛乳を毎日飲む人たちは飲まない人に比べてアルツハイマー型認知症の発症率が少ないというデータがあるそうです。牛乳に含まれているカルシウムが脳の記憶に効果があるそうで、逆にカルシウムの摂取量が減ると記憶を司る海馬の機能が低下してしまうとしています。

このように、牛乳を摂取すると健康によい点がいくつかありますよね。特に認知症に対する予防効果は注目すべき点だと思います。

牛乳、ここまではとてもよさげに思えます。

では健康によくない説はどんな点でよくないと言っているのか気になります…。

牛乳は健康によくない説

牛乳の「健康によくない点」について列挙してみました。

① アレルギーの原因
牛乳に含まれるたんぱく質「α型カゼイン」がアレルギーの原因となる。

② α型カゼインを分解できない
牛乳のα型カゼインは胃の中に入ると胃酸で固まり分解されにくくなる。そして未分解のたんぱく質が腐敗し腸を汚しガンやアトピーの原因となる。

③ カルシウム不足をまねく
カルシウムが豊富な牛乳ではあるが、牛乳を飲むことでかえってカルシウム不足を招き、骨粗しょう症などの原因となる。

④ 乳糖不耐症
ほとんどの日本人は乳糖不耐症で、牛乳を摂取すると便秘や下痢を起こし、腸の状態が悪化する。

⑤ ホルモンの影響
牛乳に含まれている女性ホルモンや成長ホルモンが、乳ガン・前立腺ガンなどの要因となっている。

⑥ 鉄不足をまねく
牛乳を飲むと鉄不足を招きやすくなる。

う~ん…。もしこれらの内容がすべて正しいとすれば、子供の頃からずっと牛乳を飲んできた自分の身体は相当ヤバイことになっていそうです。でも、実際にはそんなにヤバイことにはなっていないような気もします。自分としては、むしろ牛乳よりも、スナック菓子やインスタント食品の方が悪影響を与えていると感じます。まあ、わかりませんけどね。もしかすると牛乳を飲んでこなかったら、今の健康状態はもっといい結果になっていたかも知れませんが…。

では上記について、ひとうひとつ掘り下げてみましょう。

①牛乳のたんぱく質α型カゼインがアレルギーになる

牛乳のたんぱく質の8割がα型カゼインです。このα型カゼインに対するアレルギーというのは実際にあります。しかし、注意が必要なのは主に乳幼児で、大半は成長するにしたがってアレルギー反応はなくなっていくそうです。ですので、必要以上にアレルギー反応を気にしなくてもよさそうです。しかし、実際に牛乳アレルギーがある場合は控えた方がいいでしょう。

②牛乳のα型カゼインが胃酸で固まり、分解されにくくなる

確かに、牛乳のα型カゼインは胃の中に入ると、胃酸に含まれる酵素(ペプシン)によって固まります。しかし、分解されないというわけではありません。時間はかかりますがゆっくりと確実に分解(消化)されます。牛乳が腹持ちがいいと言われるのはこのことからです。

③牛乳を飲むことでカルシウム不足を招き、骨粗しょう症などの原因となる

骨粗しょう症に関する学会では「牛乳が骨粗鬆症の原因になる」という報告は行われておらず、学界では科学的データに基づく情報とは認識されていないようです。
日本人に比べ乳製品を多くとる欧米人に骨粗しょう症が多いことから、牛乳犯人説が浮上したものと思われます。逆に、「牛乳が骨粗鬆症の予防に有効である」との研究結果の方が多数報告されているとのことです。

④日本人は乳糖不耐症で、牛乳を摂取すると便秘や下痢を起こし、腸の状態が悪化する

確かに、牛乳に含まれる乳糖を分解できない乳糖不耐症の人は、欧米人より東洋人の方が多いそうです。乳糖不耐症の人は乳糖を消化する酵素が少ないため、牛乳を飲むと下痢をしやすいと言われています。しかし、実際には牛乳を飲んだからと下痢する人はそう多くはないようで、一度に大量に摂取しない限り問題なさそうです。
ある大学で、30gの乳糖(牛乳約700ml)を摂取しても下痢をせず、40g(牛乳約1000ml)を超えると約1割の人が下痢をしたという実験結果があるそうです。しかし、一度に牛乳1リットル飲むということは、まずありませんよね。
また、牛乳を飲んで下痢しやすい人でも、牛乳を温めてからゆっくり飲めば大丈夫なケースが多いそうです。

⑤牛乳に含まれている女性ホルモンや成長ホルモンが、乳ガン・前立腺ガンの要因となる

この説は、雌牛からの搾乳を効率よくするために雌牛を常に妊娠状態にさせているが、妊娠中の哺乳類は胎児を守るためエストロゲンなどの女性ホルモンの値が高くなり、これが牛乳の中に混じり、乳ガン・前立腺ガンを引き起こす、という説です。

確かに、食品安全委員会の調査によると、市販の牛乳からは微量のエストロゲンが計測されているそうです。しかし、このエストロゲン量というのがガンを引き起こすほどの量なのかというと、「まったく問題ない量である」と結論付けされているようです。

ただし、エストロゲンの問題とは別の話しですが、牛乳にはカルシウムの他に飽和脂肪酸も含まれますが、このカルシウムや飽和脂肪酸が前立腺がんのリスクをやや上げる、という研究結果があるそうです。この点は気になるところです。

⑥ 乳製品は鉄不足を招きやすくなる

この説はどうやら、牛乳は鉄分が少ないことと、含まれている鉄の吸収率がよくないということに基づいているようです。長期間に渡って牛乳を多く摂取していることで鉄分不足になることを「牛乳貧血」と呼んでいるそうです。牛乳の栄養価が高いからといって幼児に牛乳を飲ませすぎると、相対的に鉄分豊富な他の食品の摂取量が減ってしまうことから鉄分不足に陥るというわけです。ひとつの食品に偏ると不足してくる栄養素が出てくるのは当然ですよね。牛乳を飲むことで鉄分が排出されてしまうとかいう意味ではありません。やはりどんな食品もバランスよく摂取するのが望ましいのですね。

結局どっち?

こうして見てみると、牛乳には良い面と悪い面の両面があります。

特に前立腺ガンのリスクが否定できないという点を考えたときに、牛乳を全く飲まないという選択肢もあるのかなと思います。

しかし、牛乳の持つメリットである「骨の強化、認知症の予防、脳卒中や糖尿病の予防」などの効果をすべて捨てさってしまうのも、それはそれで問題というか勿体ないと感じます。

これは牛乳に限らず他の食品でも同じです。メリットとデメリット、どちらかに偏って着目してしまうと極端な扱いになってしまいます。○○はガンのリスクがあるから全く摂らない。○○はダイエットにいいから毎日たくさん食べたほうがいい。これではかえってよくありませんよね。やはりバランスが大切かと思います。

結論としては、牛乳も毎日たくさん飲むでもなく、まったく飲まないでもなく、適量を摂ることがいいということです。「適量」についても個人差があるかもしれませんが、コップ一杯ぐらいであれば適量ではないかと思われます。

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