かかと落としで血糖値ダウン !| 毛細血管ゴースト化の防止効果も

長いあいだ、骨は単にカルシウムのかたまりのように考えられてきました。しかし最近の研究で、骨を上手に刺激すると骨から「骨ホルモン」というものが放出されて、脳や肝臓、すい臓、腎臓など、様々な臓器を活性化してくれることが分かってきました。また、それが血糖値を下げる効果があることもわかってきました。

なんと、逆に「骨ホルモン」の少ない人は、糖尿病や動脈硬化などを引き起こす可能性があるとのことです。

NHKのガッテン!で、この「骨ホルモン」について特集していました。番組内では骨を刺激して「骨ホルモン」を放出させるお手軽な「かかと落とし」についても紹介しています。

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骨ホルモンとは

「骨ホルモン」とは、「オステオカルシン」という骨の非コラーゲン性タンパク質のことですが、ホルモンとしての作用もあります。膵臓に働いてインスリン分泌を促したり、脂肪細胞に働きインスリン感受性を高めるタンパク質である「アディポネクチン」の分泌を促進する作用もあるようです。

骨ホルモンを放出させるには

では、その「骨ホルモン」をカンタン上手に放出させるワザを紹介します。ガッテンではそのワザを「かかと落とし」と命名しています。 格闘家のアンディ・フグの得意技の「踵落とし」とは違います(^^)。
いつでもどこでも手軽に行えるこの方法、糖値が気になっている人には超おススメです。

骨ホルモンと血糖値

最近の研究により、血液中の「骨ホルモン」の量が少ない人は、血糖値が高い傾向にあるということが分かりました。理由ははっきりと解明されてはいませんが、研究によると『タンパク質の糖化』という現象が大きく関わっていると考えられています。

糖はタンパク質と非常に反応しやすい性質を持っているとのことで、血液中の糖が多い状態が続くと、細胞などを構成するタンパク質に糖がくっついてしまう「糖化」という現象が起こります。

糖化したタンパク質は本来の働きができなくなってしまうため、骨ホルモンの働きも鈍ってしまうのではないかという説です。

高血糖が骨ホルモンを減らし、そのことがさらに高血糖を促進させるという悪循環が起きるというわけです。

この負の連鎖を断ち切るためには「運動」や「体操」が効果的であり、今回ご紹介する「かかと落とし」もその一つというわけです。

「かかと落とし」のやり方

① 姿勢を正して両足をそろえ、「ゆっくり」かかとを上げ、真上に大きく伸び上がります。

② 一気にかかとを落とします。(かかとが床にドスンとぶつかるぐらいの勢いで)

これだけです(笑)。たったこれだけですがちゃんと効果があるんですよ~。

不安定な場合は、イスや柱につかまった状態でもOKです。

  

「かかと落とし」のポイント

頭の上から見えない糸でつり下げられているイメージで大きく真上に伸び上がり、勢いよく落とすことで、かかとから頭にかけ衝撃が伝わるのがポイントです。「かかと落とし」は、骨に負荷を与えることで、体全体の骨に効率よく刺激を加えることが目的です。

「かかと落とし」は、体重の3倍もの負荷が骨に加わることがわかりました。同じような運動で。「その場ジャンプ」というものもあって、そちらは体重の4倍の負荷がかけられます。しかし、「かかと落とし」の方がはるかに楽なうえ、転倒の危険も少ないです。

※注意!

膝など関節に疾患がある方、すでに骨粗しょう症の診断を受けている方、ご高齢の方はこの体操を行う前に、医師にご相談下さい。

1日30回目標。やり過ぎに注意。

筋トレや有酸素運動よりも体への負担が少ないのが特徴です。空いた時間にちょこちょこと行い、1日の合計が30回程度を目指しましょう。1日に集中して多くやるよりも、毎日継続することの方が重要です。

自分は、仕事の合間などに時々やって1日トータル100回ぐらいはやっていますが、ちょっとやり過ぎかもしれません。それなりに衝撃を与える運動なので、くれぐれもやり過ぎに注意してくださいね!。過剰にやった場合どんな弊害があるかわかりません。膝関節や股関節を傷める可能性もあります。何事も過ぎたるは及ばざるがごとしです。

「かかと落とし」の実際の効果

上記のように、「かかと落とし」は非常にシンプルです。簡単すぎて本当に効果があるのか気になってしまいますが、ちゃんと効果あります。

骨ホルモン量アップと血糖値ダウン

番組内で、ある実験をおこないました。

40~70歳代の男女80名を対象に、オステオカルシンの血中濃度を調査したところ、骨密度は正常なのにオステオカルシンの量が平均以下の人たちがいることがわかりました。しかもその人たちは血糖値が高い傾向にあることも判明。

そこで、その血糖値が高めの人が、「かかと落とし」の体操を1週間実施しました。

その結果、ほとんどの人がオステオカルシン量がアップしました。そして、なんと全員血糖値が下がりました

骨粗しょう症への効果

「かかと落とし」は、骨粗しょう症が心配な方にもおすすめです。

人間の骨は、外部からの負荷がかからない生活を続けていると、骨を強くする再構築の働きが弱まってしまいます。骨を強くする必要がないと認識してしまうからでしょう。そうすると骨の組織がスカスカになって、いわゆる骨粗しょう症になっていきます。宇宙空間での生活が長期間に及ぶ宇宙飛行士が、筋力だけでなく骨も脆くなってしまうのと同じですね。

それを防止するためには、スポーツなどにより骨に負荷を与える必要があります。跳んだり跳ねたりして骨に衝撃を与えることが、骨を強くするのには効果的なのです。

しかし普段仕事などでなかなかスポーツや運動をする機会や時間が取れない場合があります。そういう場合に、お手軽にできる「かかと落とし」がお奨めなのです。ちょっとした隙間時間でドスン、休み時間にドスン。激しい運動をしなくても骨に衝撃を与えることが出来るのです。

毛細血管のゴースト化防止にも効果

さらに、「かかと落とし」を続けていることで、ふくらはぎの筋肉も鍛えられます。ふくらはぎの筋肉は第2の心臓とも呼ばれ、下半身の血流促進のポンプとしての役割もあるとのことで、血流アップの効果が期待できます。
ふくらはぎの筋肉は毛細血管が多く張り巡らされています。ふくらはぎの筋肉を鍛えることで毛細血管のゴースト化を防いだり、ゴースト化した毛細血管を蘇らせる効果が期待できます。
毛細血管のゴースト化について詳しくはこちら

骨ホルモンは全身の臓器も元気にする

骨ホルモンは骨だけではなく、全身の臓器と相互に関係しながら、その機能維持や病気の予防に関わっていることがわかってきました。血糖値を下げるだけではないのです。

骨細胞は長い突起を出して網目のようにつながり合いお互いに情報を伝達し合っています。

重力をかけた刺激が加わると骨細胞が感知し、突起を介して他の骨細胞にも伝わります。その結果、骨ホルモンの分泌が全身で促されるというわけです。

以下は、骨ホルモンが全身に与える効果です。

  • 脳(認知機能アップ) ⇒ オステオカルシンが脳の神経細胞の結合を保ち、記憶・認知機能を維持させる
  • 心臓(動脈硬化予防) ⇒ オステオカルシンが血管に作用し動脈硬化を予防する
  • 腎臓(腎機能向上)  ⇒ 骨で作られる「FGF23」というホルモンが腎臓に作用し、腎臓からのリンの排泄を促す
  • 精巣(男性ホルモン) ⇒ オステオカルシンが精巣に作用し、男性ホルモンが増大する
  • 皮膚(コラーゲン増大)⇒ 骨が作るコラーゲンは皮膚のコラーゲンと同じ種類。骨の状態と皮膚には関係がある
  • 腸(栄養吸収促進)  ⇒ オステオカルシンが小腸に作用し、栄養吸収を促進する
  • 肝臓(脂肪肝を予防) ⇒ オステオカルシンが肝細胞の代謝を向上させ、脂肪肝を予防する

如何ですか。このように「かかと落とし」は、無理なくカンタンなのに、その効果は絶大なのです。いつでもどこでも「かかと落とし」。ドスンドスンと骨に刺激を与えて健康寿命を延ばしましょう!

書籍について

骨ホルモンと「かかと落とし」健康法についての関連書籍があります。もっと詳しく知りたい方は購入してみては如何でしょうか。

“骨ホルモン”で健康寿命を延ばす! 1日1分「かかと落とし」健康法
平田雅人  (著) 1,382円(amazon)

「ゆるスクワット」と「かかと落とし」
中村幸男  (著) 1,080円(amazon)

まとめ

・骨を刺激すると骨から「骨ホルモン」というものが放出される
・骨ホルモンとは、「オステオカルシン」という骨の非コラーゲン性タンパク質である
・骨ホルモンは、脳や肝臓、すい臓、腎臓など、様々な臓器を活性化する
・膵臓にインスリン分泌を促したり、脂肪細胞にアディポネクチンの分泌を促す
・骨ホルモンの放出を促進するには「かかと落とし」運動が簡単で効果的である
・骨に衝撃を与えることで骨密度を高め、骨粗しょう症対策にもなる
・ふくらはぎの筋肉を鍛えることで血流改善効果あり(毛細血管ゴースト化防止)

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