大豆イソフラボンがすごい|長寿食品

 このサイトは「健康で長生きするための習慣と食生活」をテーマにしていますが、最近、大変興味深い話題を耳にしました。

それは「世界の長寿地域では、大豆がよく食べられている」という話題です。

確かに大豆には植物性たんぱく質が豊富なことがよく知られていて、一般的に健康にいいというイメージがあります。
大豆の健康効果って、実際のところはどうなんでしょう。

 

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1.長寿食品「大豆」

 世界各地の長寿地域と言われている中に、中国の貴州省の省都である貴陽という地域があります。

 日本でもおなじみの豆腐・納豆・豆乳などはもちろん、非常にバラエティに富んだ大豆食品があります。
そして地域の住民は、朝昼晩に何かしら大豆食品を食べているとのこと。
街のあちこちには、立ち食い焼き豆腐店があり、朝の通勤途中に寄って焼き豆腐を食べる姿が見られるそうです。
朝マックならぬ朝焼き豆腐ですね。

 そんな貴陽の人たちは、血圧やコレステロール値が低いことから、心臓病や脳疾患などの生活習慣病が少なく肥満も少ないそうです。そしてガンの発生も少ない
そんなことから長寿の人が多い。

 しかし、何と言っても日本こそ世界一の長寿国。
我々は、豆腐、納豆、味噌、醤油、など大豆を原料にした食品を日常的に摂っています。
まあ、日本の長寿は医療水準の高さや保険制度の充実なども関係していると思いますが、大豆食品を多くとる食生活も長寿に寄与しているのではないでしょうか。
では、大豆の何がいいのか見てみましょう。

 

2.良質なたんぱく質が豊富

 冒頭でも述べましたが、大豆は別名「畑の肉」と言われるほどたんぱく質が豊富です。
とは言うものの、さすがに肉にはかなわないのではという印象があります。

 しかし、大豆の必須アミノ酸の量は牛肉・豚肉などや魚類とほぼ同じだそうです。
つまり、大豆のたんぱく質は肉類と遜色ない

一方で、肉類に動物性の脂肪がついてきます。
動物性脂肪の摂りすぎは脂質異常症の原因になります。
その点大豆にはその心配はありません。

たんぱく質の質の高さと、脂質異常症への影響がないなど、たんぱく質の摂取に関しては肉よりも大豆の方が優れていると言えるのではないでしょうか。

3.イソフラボンの効果

 そして大豆の何がいいのかと言えば、やはりイソフラボンです。テレビや雑誌などでもよく紹介されますし、ご存知の方も多いでしょう。
イソフラボンは、主に大豆の胚芽部分に多く含まれているポリフェノールの一種です。
イソフラボン効果の具体例を挙げてみましょう。

・前立腺がん予防
・乳がん予防
・骨粗しょう症予防
・糖尿病の予防
・更年期障害の抑制
・血圧低下
・悪玉コレステロール低下(心臓病予防)
・肌を若々しくする

など、たくさんの効果あります。
これらについて、ちょっと掘り下げてみたいと思います。
自分としては気になるのが「乳がん」や「前立腺がん」の予防についてです。

 

①前立腺がん予防

前立腺がんは、いわゆるホルモン依存性のがんです。
そしてイソフラボンはエストロゲン(女性ホルモン)様の作用があります。イソフラボンの持つ女性ホルモン作用が男性ホルモンの過剰な働きを抑え、前立腺がんを抑制すると考えられています。

 また、統計上の結果でもイソフラボンの効果が現れています。
日本などアジア地域など大豆摂取量の多い地域では、前立腺がんでの死亡率が低く、逆にイソフラボン摂取量の少ない欧米などでは、死亡率が高いという結果が出ています。
あくまでも相対的にですが。

②乳がん予防

 では女性が気になる乳がんについてはどうなのでしょう。

女性ホルモンは乳がんの発生を促す方向にあることが知られています。
先ほどイソフラボンはエストロゲン(女性ホルモン)様の作用があると述べました。

ということは、イソフラボンを摂ると乳がんになりやすいと思われ勝ちです。
しかし研究では、むしろ乳がんを予防する効果があることがわかってきました。
女性においては、イソフラボンが女性ホルモン抑制する方向に働くというわけですね。

面白いことに男性の前立腺がんの場合とは逆ですね。

 試しにWikipediaでイソフラボンの項目を読んでみると、「大豆イソフラボンの摂取が女性における乳がん発症の増加に直接関連しているとの報告はない」という記述があります。さらに読んでいくと、むしろ「乳がんや骨粗しょう症では保護的であることを示した報告が存在する」という記述もあります。 
また、これも統計結果ですが、イソフラボン摂取量の多い地域では、乳がんの発生率が低いという結果が出ています。

 

③骨粗しょう症の防止

 最近の研究で、イソフラボンの摂取により「骨粗しょう症」を防ぐことができることがわかってきました。これは、骨量は女性ホルモンの濃度と強く関係しているということがわかっています。そしてイソフラボンのエストロゲン様作用については前に述べたとおりです。

 ハワイに移住した高齢女性の尿で、骨密度の低い人と高い人を比べたところ、骨密度の高い人は尿中にイソフラボンが多く出ていたのです。



④糖尿病予防効果

イソフラボンにインスリン感受性を改善する作用があることから、グルコースの取り込みが抑えられ、結果として糖尿病に対する改善効果があるとの報告がありました。実際、兵庫県で行われた50代の人を対象とした調査では、納豆を1日1パック以上食べる人は、血糖値が正常な人が多いことがわかりました。

 

⑤更年期障害の抑制

 イソフラボンの更年期障害の抑制効果があると言われていますが、これについては現在研究が進められているところです。
 大豆の摂取量と更年期障害の症状との相関関係の研究で、大豆食品を多めに摂っている人は、あまり摂らない人と比べると、症状が約半分程度に緩和されたという結果が出ています。

 また、イソフラボンの効果は動物実験でも確認されています。
例えば、メスのラットから卵巣を取り除きます。すると体毛や皮膚に艶がなくなったり骨骨粗しょう症になったり肥満化したりします。いわば人為的に「更年期障害」にした状態にします。
このラットのエサに大豆の胚芽成分を混ぜます。するとパサパサだった体毛が艶やかになり、骨粗しょう症も改善され、さらに肥満も改善したそうです。更年期障害が改善されたような感じです。

 

4.マグネシウムが豊富

 大豆にはマグネシウムがたっぷり含まれています。マグネシウムは、骨の形成、筋肉の収縮、神経系の維持、酵素の活性化など、なくてはならないミネラルです。

 マグネシウムが不足すると様々な障害が起きます。
血流量低下や血圧低下により、脳が酸素不足になることから、脳の活動が低下して、集中力や学習能力低下、記憶力低下を招きます。また、こむら返りや筋肉のけいれん等の原因にもなります。 
さらに、長期間マグネシウム不足が続くと、骨粗鬆症、心筋梗塞、動脈硬化などの原因に繋がる可能性がります。

 また、マグネシウムには脳卒中予防効果もあります。
マグネシウムには体内の塩分を排出させる作用があるからです。大豆内にはマグネシウムが多く含まれていますので、血圧が高めの人にはおススメです。

 しかし何と言ってもマグネシウムの特筆すべき点は、体内における酵素の活性化への関与でしょう。酵素は、食べ物を食べて消化してエネルギーに変えたりする作業のすべてに関わっています。つまり、酵素の働きなしに体を動かすことはできないわけですが、マグネシウムはほとんどの酵素反応に関わっています。マグネシウムはなくてはならないという理由がそれです。

  

5.どのくらい食べればいいのか

 大豆が身体にとってどれだけいいのかはわかりましたが、ではいったいどのくらい摂ればいいのでしょうか。

 大豆に含まれるイソフラボンの量から摂取量が割り出すことができます。
それによると、1日に取るべき大豆の量は60グラムで、納豆1パック半ぐらい
うーん、自分はひんぱんに食べていますが、さすがに毎日となると難しい。
どんなに好きでも毎日食べれば飽きますからね。
 納豆以外にも豆腐、油揚げ、味噌など大豆食品は色々あります。
無理せず少しでも多く食べるのがいいのでしょうか。
自分は1リットルパックの豆乳を買っておいて、コップ1杯程度を飲むように心がけています。
最近では豆乳から作ったヨーグルトもありまから、そういうのもいいかもしれません。

とにかく、大豆が様々な面で非常にいいことを頭に入れておいてください。そしてちょっとでもいいのでなるべく大豆食品を摂るように心がけておきましょう。

 

6.摂りすぎについて

 しかし、身体にいいとは言え、食べ過ぎはどうなのでしょう。何事も過ぎたるは及ばざるが如しというように、必要以上に食べ過ぎるとまた別の問題が出てくるかもしれません。

たとえば、いくら大豆が低カロリーとは言え、カロリーがあります。また脂質もあります。
これらも大量に食べてればカロリーや脂質の摂りすぎなってしまいます。

さらには、甲状腺機能に問題があり、甲状腺治療薬を服用している場合だと、大豆食品が甲状腺治療薬の体内への吸収を妨げる説があったりします。
その他まだ解明されていない悪影響があるかもしれません。
やはり常識の範囲で適量を摂るのが望ましいと言えます。

 

<まとめ>

大豆および大豆食品による効果について

1.世界の長寿地域では大豆食品摂取量の関係
長寿地域では豆腐・納豆・豆乳・発酵させた豆腐・干豆腐などを日常的に摂っている。

2.良質なたんぱく質
たんぱく質の「質」は動物性と遜色ない。
動物性脂肪を含まないので脂質異常症への心配がない。

3.イソフラボンの効果
ポリフェノールであるイソフラボンには以下の健康効果があると言われている。
・前立腺がん予防
・乳がん予防
・がんの死亡率の低下
・肌を若々しくする
・血圧低下
・悪玉コレステロール低下(⇒心臓病予防)
・更年期障害抑制
・骨粗しょう症予防

4.マグネシウムが豊富
大豆にはマグネシウム含有量が多いが、マグネシウムは体内における酵素の活性化を促す。

5.大豆食品をどのくらい食べるといいか
1日納豆1パック半ぐらいが理想。

6.摂りすぎ注意
身体にいいとは言え、過剰摂取はカロリーや脂質の過剰摂取につながる。
その他解明されていない悪影響があるかもしれないので過剰摂取は禁物。



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