悪性黒色腫(メラノーマ)|爪・手のひら・足の裏のホクロは要注意

先日、家内から突然「これ何だと思う?」と言われ、手の親指の爪を見せられたのですが、親指の爪に、6×4mmぐらいの真っ黒なシミのようなものができていたのでビックリ。爪にホクロや黒いシミがあるってよくないって聞いたことがあったからです。

<くっきり黒くなっているが色むらはない>

<爪の下の皮膚が黒くなっているのがわかる>

「これって、確か…よくないんじゃ…」「そうメラノーマとかでしょ?もしかしてそうなのかな」と言うではありませんか。「ええ~!!」とても穏やかじゃないので早速ネットで調べてみました。

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悪性黒色腫(メラノーマ)とは

簡単に言うと、皮膚がんの1つで、肌の色と関係の深いメラニン色素を作る細胞であるメラノサイトまたは母斑細胞(ぼはんさいぼう)がガン化したものです。

発生する原因としては、遺伝的な要因と環境による要因とがあるようです。白人種では遺伝的に悪性黒色腫が発生しやすい家系があるそうですが、日本人の場合では遺伝的な発生要素はあまりなさそうです。

環境的な要因としては、まず「紫外線」が挙げられます。白色人種は日本人などの有色人種に比べると紫外線が要因による発生率が数倍高いと言われています。

日本人の場合は、紫外線の影響を直接受けない部位に発生することが多く、紫外線からの影響は比較的少ないと思われます。とは言うものの、過度な日焼けは避けたほうが無難です。

では我々日本人の場合では、どういう部位の発生が多いかというと、手のひら・足の裏・爪など、普段から刺激を受けやすい場所や、または衣類などですれる場所、外傷を受けた場所などに発生が多くみられるとのことです。

やっぱり爪というのは発生しやすい場所らしいのです。不安が増大しました。

悪性黒色腫の症状

① 悪性黒色腫の特徴について

  • 形が左右非対称である
  • 形の輪郭がギザギザしている。または色のにじみがある
  • 色むらがある
  • 長径が6mm以上である
  • 大きさが拡大する、色・形・症状が変化してくる

家内の場合、左右非対称ですが、色むらはないようです。全体的に真っ黒な感じです。

② 変化について

「大きさ、色、形、症状の変化」の特徴についてもう少し詳しく見てみます。

<色の変化>
薄い褐色だったのが濃い黒色に変化する。色に濃淡が出たりマダラになったりする。

<大きさの変化>
1~2年の短期間に直径2~3mmだったのが5~6mm以上に大きくなる。

<形の変化>
縁がギザギザになったり、しみ出してくる。一部が硬くなったり腫瘤が出てくる。

<かたさの変化>
一部または全体がかたくなってくる。

<爪の変化>
・爪に黒褐色のスジが出てきて、半年~1年くらいで色が濃くなる。
・スジの幅が拡大する。
・爪が割れたり、色素のしみ出しが出てくる。

病型分類について

大きく4つのグループ(病型)に分けられます。それぞれのタイプによって、症状のあらわれ方は異なります。

① 末端黒子型黒色腫

・日本人に最も多い病型。
・足の裏や手のひら・手足の爪などに発生する。
・初めは褐色・黒褐色のシミで、次第に一部濃くなったり潰瘍ができる。
・爪に黒褐色の縦のスジ、次第に爪全体に広がる
・爪が割れたり爪周辺の皮膚に黒褐色のしみ出しがあらわれたりする。

② 表在拡大型黒色腫

・白人に多い病型。近年日本人にも増加。
・ホクロの細胞から発生する。体幹や手足に発生する。
・わずかに盛り上がったシミ。輪郭は不整で、色はまだら状。

③ 結節型黒色腫

・全身のどこにでも発生する。
・はじめから立体構造をしている。
・色調は全体的に濃黒色となり、濃淡が混ざるようになる。
・早期に深部に進行したり、転移したりする。

④ 悪性黒子型黒色腫

・高齢者に多い。
・顔面、首、手背など日光に当たりやすい部位に発生。
・初めは褐色か黒褐色の色素斑。やがて濃黒色が混ざって拡大。さらに一部に硬結や腫瘤が出現しゆっくり成長する。

ホクロと悪性黒色腫の判別

ホクロと悪性黒色腫とは、見た目がよく似ています。特に初期においては素人が判別するのはまず無理と言っていいでしょう。なんか怪しいなという場合は、専門医にかかることをお勧めします。進行が早く転移もしやすいので、そのうち診てもらおうなどといわず、すぐの受診をお勧めします。

なんか怪しいなという場合は、上記の「悪性黒色腫の症状」の ①悪性黒色腫の特徴についてと、②変化について を判断基準されるといいと思います。

因みに、専門医でメラノーマの検査をするときは「ダーモスコープ」という器具を用います。言わばメラノーマ専用ルーペで、怪しい部分を拡大して観察します。

皮膚に専用ジェルを塗ったうえで、偏光レンズで光の乱反射を抑えることで詳細に観察できるので、ホクロとメラノーマを見分けられやすくなっています。

結局家内のはメラノーマなのか

で、家内の場合はメラノーマのような恐ろしいものなのかどうか。

黒いのがいつごろからできていたものなのか聞きいてみました。すると、黒くなったのは先週からと言うのです。先週!?その前は?と聞くと、その前はなんでもなかったとのこと。

はぁ?その前はなんでもない…。てことは最近指を何かに挟んだりぶつけたりしたか?と聞いてみたら、覚えていないとのこと。うーん。覚えていない…先週のことなのに。

でも、少なくともメラノーマではなさそうです。先週以前はなかったわけですから。

さらによ~く聞き取りしてみると、先週、ネイルサロンでマニュキア(ネイルジェルというらしい)をしたあと痛くなったそうで、1~2日様子を見ていたけど痛みがとれないのでサロンでネイルジェルを剥がしてもらったとのこと。なんだ、それじゃんと思いました。

どうもジェルを塗る際に爪を薄く削る処理を行うそうですが、家内の爪は元々薄いようで、恐らく削り過ぎてジェル液が爪の中まで染み込んで炎症でも起こしたか、そもそも削り過ぎたことで爪の下の肌自体が傷ついて出血してしまったか、のどちらかではないかと推測しています。要は血マメであろうと。

調べてみると、ネイルサロンで、ネイルグラインダー処理で爪を削り過ぎたことによる出血トラブルなどが多発しているようです。そもそも女性の爪は薄いので慎重に取り扱う必要がありますが、家内の行ったサロンでは処理が少し雑であったとのことです。

とりあえず様子をみて、変化があるようだったら病院に行こうということになりました。

その後…。
それから1か月後、黒いシミは爪の先端の方に少しだけあるのみになりました。思った通り内出血か何かだったようです。よかった~。

自分の手のひらのホクロ

以上は家内の例についてでしたが、実は、自分の手のひらにホクロがあります。数年前のある日、手のひらにホクロがあるのに気づきました。若い頃はなかったはずです。

その時は特に気にも留めませんでしたが、だいぶ経った頃、手のひらなどにできたホクロには注意が必要ということを何かで知り、しばらくのあいだちょっとは気にはしていたのですが、最近すっかり頭からありませんでした。今回の家内の爪騒ぎで色々調べたことで、これは注意が必要かも知れないと改めて感じました。

自分の場合は右の手のひらに2つあって、1つは4×2ミリ程度、もう1つは4×3ミリ程度で、数年前から大きさ形状の変化はなさそうです。もしこれらが病変するとすれば、病型分類の①と②の病型に当て嵌まるのかなと思います。今回を機会に写真に撮り、サイズや形状を記録し定期的にチェックするようにします。

<2018年3月21日撮影>

やってはいけないこと

早期の場合だと、一般の人がホクロと悪性黒色腫を区別することは非常に難しいです。少しでもおかしいと思った場合は自己判断せずに、専門医を受診することをお勧めします。他のガンと同様、早期発見、早期治療が重要です。

また、ホクロに針を刺したり、焼いたり、取ろうとするようなことは決してしない方がいいです。とにかくホクロを刺激しないことです。よくホクロから毛が生えていたりしますが、あれも抜いたりするのは良くないそうです。自分は以前抜いたりしていましたが、今は放ってあります。

足の裏にあるホクロは常に刺激に晒されているので特に注意が必要です。時々足の裏をのぞいて見て、ホクロがないか、ある場合は色や形状に変化がないかなどを確認してみてください。定期的に写真に撮ったり記録して観察することをお勧めします。

まとめ

<悪性黒色腫とは>

  • 悪性黒色腫は、皮膚の色素細胞やほくろの細胞がガン化したもの。
  • 紫外線や、ホクロなどへの連続した刺激によりガン化していくと考えられている。
  • 日本人のメラノーマの半数は手足と爪にできる。
  • 色素細胞は皮膚以外の粘膜などにもあるので、手足以外の様々な部位にも発症しうる。

<チェックのポイントは>

  • 患部の形状・色ムラ・大きさなどはどんな状態か。
  • 色・大きさ・かたさに変化があるか、変化の期間がどれぐらいか。
  • 手のひらや足裏にあるホクロは日常での刺激を受けやすいので、特に注意する。
  • 手のひらや足裏のホクロは、定期的に写真に撮ったりして継続的に観察する。
  • 爪のホクロや黒いスジができている場合も、スジが広がっていないかなどに注意する。

<注意点>

  • ホクロを壊したり取ろうとするなどはしないこと。ホクロの毛も抜かないこと。
  • 自己判断せず、少しでもおかしいと感じたらすぐ病院で検査すること。
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