歯周病は放っておくとヤバイ|心筋梗塞・ガン・認知症などの原因に|歯周病の改善方法は?

 最近テレビやネットで、歯周病を放っておくと怖い、心筋梗塞やガンなど命の危険にかかわる病気になりうるという話題を耳にしました。歯周病が悪化して歯槽膿漏になって歯を失ってしまうということは知っていましたが、死に至る病気になるというのを聞いてビックリしました。
自分も歯周病の心配はありましたが、そのうち何とかぐらいにしか思っていませんでした。しかし死に至るとなると話は別です。これはちょっとよく調べた方がいいぞと考えました。

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歯周病とは

 歯周病は、歯の周囲の組織に発生する炎症で「歯肉炎」と「歯周炎」に大別されます。
「歯肉炎」は歯肉(歯茎)が赤く腫れるなどの症状がありますが、この時点で対処しておけばさほど問題ありません。

それに対し、「歯周炎」は歯肉だけではなく、歯を支えている歯槽骨にまで炎症が及んでしまうこともある病気です。進行すると歯槽骨が溶けていき歯がぐらぐらするようになり、果ては歯が抜けてしまうようになります。

歯周病の主な症状としては、
① 歯磨き時などに出血する
② 口臭がある
③ 歯肉が赤くはれていて痛みがある
④ 歯が長くなったように見える
⑤ 歯と歯の間に隙間ができるようになる
などがあります。

程度の差はあるにせよ、実際のところ歯周病になっている人の割合はどのぐらいなのでしょう。歯科疾患実態調査によると、何かしら歯ぐきに異常がある人は70%いるとのことです。そして意外にも15~24歳の若い世代でも60%もいるとのこと。そして45~54歳になると88%!、中高年のほとんどが歯周病になっているということですよね。

歯周病の原因

 歯周病になる最大の原因は、歯磨きが不十分だということです。歯磨きが足りないと歯と歯ぐきの間にプラーク(歯垢:しこう)が溜まりやすくなります。このプラークは細菌の温床になり、プラークを放置していると歯石になって歯と歯茎の間に固着します。歯石になってしまうと歯ブラシでは取れません。歯医者などで取ってもらうしかありません。

そして歯石が増えていくと歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間の溝が深くなっていき、歯垢や歯石がさらに奥へ入り込んで行きます。これが歯周病を進行させます。

また、喫煙習慣があると歯周病が悪化しやすくなると言われています。

歯周病の恐ろしい影響

 自分が子供の頃は歯周病という呼び方はまだなく、このような症状は歯槽膿漏と呼ばれていて、歯茎が溶けて歯が抜けてしまうという認識でした。それはそれで恐ろしいのですが、もっと深刻な状況に陥る可能性があるということが解ってきました。

歯周病の原因となるプラークは細菌の巣窟です。これらが歯や歯茎周辺に留まっていれば影響は歯や歯茎周辺までですが、この細菌が血流にのって全身の臓器をめぐることで、身体のあらゆる面で悪影響を与えてしまいます。

具体的には、以下のような幅広い病気の原因になります。

① 誤嚥性肺炎
歯周病により口内に増えた細菌が、誤嚥によって気管支に入り込むなどして肺炎をおこしやすくなります。

② 狭心症
血流で運ばれた細菌が心臓弁膜に付着して、それが原因で細菌性心膜炎をおこしたり、心冠状動脈を詰まらせて狭心症の原因となります。

③ 動脈硬化
細菌が血流で運ばれ、血管上皮細胞間に入り込んで動脈硬化をすすめます。これは、動脈硬化の疾患場所から患者の歯周病菌と同じ細菌が検出されるなどして解ってきたようです。

④ がん
歯周病の悪化から歯肉が腫れて、その歯の周りに歯肉癌ができやすくなります。また、食道がんの患者には、健常者の2倍の量の歯周病菌が検出されるとのことです。

⑤ 認知症
血流によって運ばれた細菌そのものが脳細胞に影響を与えますが、歯周病で歯を失った場合の影響もあります。そもそも、歯でものを噛むことで刺激が脳に伝わり、神経伝達物質の増加や脳の活性化などの効果があります。しかし歯を失うことでこれらの効果が阻害されてしまうことになります。

歯周病の改善方法

 以上のように恐ろしい歯周病ですが、改善するには、溜まってしまった歯垢を正しいブラッシングにより取り除くことが重要です。ブラッシング方法については、歯医者さんや歯科衛生士さん教わったり、関連のサイトなどで確認できます。歯周病の程度に合わせて歯ブラシを変えたり、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使ったりするのもいいです。

 歯石は自分で取るのは難しいので歯医者さんで取ってもらうしかありません。深く入り込んでしまって歯医者でも取れないような歯石があると、歯周外科手術が必要になる場合があります。これは、歯ぐきを切って歯肉溝の奥深くに付着している歯石を取り除く手術です。また、歯石により歯槽骨が影響を受けてデコボコになっている場合は、歯槽骨の整形が必要になったりします。

 歯石除去や手術をして歯周病が改善したとしても、日々のブラッシングなどのケアが大切になってきます。ここで以前のような歯磨き習慣だとまた歯周病が再発してしまいます。正しい方法でしっかり時間をかけてケアすることで歯周病の再発を防止することができます。

まとめ

● 歯周病とは、歯垢内の細菌により歯周組織に炎症が起こすことをいう
● 歯周病が進行すると歯槽膿漏になり歯が抜けてしまうことがある
● さらに進行すると前身の臓器に悪影響を与え、最悪は死に至る
● 喫煙も歯周病悪化の要因となる
● 改善にはまず歯石の除去から、場合によっては手術も必要
● 再発しないためには日々のブラッシングと定期的なケアが重要

 

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