新型コロナウイルスは弱毒化しているのか

 最近の新型コロナ関連のニュースの中で「どう猛な虎がヤマネコに変わった」というものがありました。これはイタリアの病院医長マテオ・バセッティ教授という人が新型コロナウイルスについて受けたインタビューで答えていた言葉です。

つまり、以前は獰猛だったコロナウイルスが最近は大人しくなったという意味です。教授曰く「コロナウイルが変異して弱毒化したという印象だ」と語っています。感染の最前線で奮闘していた教授の言葉なので説得力があるような気がします。

その記事を見た時は「ふーん」という感じで詳しくは読みませんでしたが、最近の感染状況からして、もしかしたら本当かもという気がしてきました。実際、新規感染者が急増しているのに対し、重症者は若干増加気味ではあるもののほぼ横ばいの状況です。
たしかに弱毒化しているかもしれません。

弱毒化の科学的根拠はない

 しかし専門家によっては、ウイルスが弱毒化したという「科学的な根拠」は今のところないと指摘しています。また、重症者が増えていないという説についても、コロナ関連の集計に関して「ある指摘」がされています。
というのは、第一波の頃は重症者優先で検査をしていたため、軽症者や無症状者の数がつかめ切れていなかったのに対し、最近では検査対象者が大幅にふえたことから軽症者や無症状者の実態がわかってきました。そのたため重症者の割合が相対的に少なくなってきたからなんだ、とも言われています。

本当に弱毒化しているのか、はたまた統計上の幻想なのか…。

毒性の強いウイルスは淘汰される?

 そもそもウイルスは自分自身では増殖することができないため、感染により自分を複製させます。人間など生物の細胞を利用して自己の系統を繋いでいるわけです。

しかし、もしそのウイルスの毒性が強すぎると短期間で感染者を死なせてしまい、他の人に感染する前に消滅してしまいます。逆に毒性が弱ければ感染した人間を殺すことなく、他の人間に感染させられる時間的余裕があります。感染者が無症状・軽症であれば普通に活動でき感染を広げやすくなりますからね。

毒性が強いとそのウイルスの系統は途絶えやすく、毒性が弱ければ系統は途絶えにくくなるということは、系統を途絶えさせないために、ウイルスが弱毒化に向かって進化する可能性があるというわけです。進化という言葉が正しいのかはわかりませんが、ウイルスは変異しやすいのは確からしいです。

新型コロナウイルスが弱毒化している可能性はありそうですが、本当のことは何もわかっていません。弱毒化しているならそんなに心配しなくてもいいじゃん、とばかり軽率な行動を取ってはいけませんよね。
また、変異しやすいことから、逆に強毒化する可能性も否定できません。今までとってきたコロナ対策をしっかり守っていきましょう。

新型コロナウイルスが最終的にどうなるのか、インフルエンザのように残るのか急にしぼんで消滅してしまうのか、まだ誰もわかりません。いずれにせよ弱毒化したかどうかを科学的に証明するためには最終的にはゲノム解析が必要なようです。

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